怖い後輩(♀)「うふふふっ♪センパイ、おはようございますっ♪」
怖い後輩(♀)「うふふふっ♪センパイ、おはようございますっ♪」
1
後輩「ぶー、そんなに怯えなくたっていいじゃないですかぁ。そんな態度取られると、後輩ちゃん悲しいです、ぐすん。」
後輩「でも、挨拶は1日の基本ですよ?ほらほら、後輩ちゃんの目を見て、ちゃんとおはようって言ってみましょう?……ね?」
後輩「やーんっ♪センパイのその全然気持ちのこもってない挨拶かっわいい~♪……やっぱりいいなぁ、センパイは…♪」
後輩「やんっ。……もー、どうしたんですかぁ?ちょーっと触ってみただけじゃないですかぁ。それなのにどうしてそんなに慌てるんですかぁ?」
後輩「最近はただでさえ構ってくれなくなったんですもの、これくらいのスキンシップくらいは……ねぇ、気持ちよくやらせてくれたっていいんじゃありません…?」
後輩「ね、セーンパイっ♪…………わたしのこと拒んで、ごめんなさいは……?」
2
後輩「……♪」
後輩「はーいっ♪よくできましたっ、えらいえらいっ♪センパイはきちんとごめんなさいできるいい子ですね~♪」
後輩「やっぱり、センパイって……いいなぁ…♪ちょっと言えば素直に言うこと聞くんだもんなぁ……ふふふっ…♪」
後輩「……ねぇ、センパイ。センパイって、なんだかワンちゃんみたいですよねー。おめめもウルウルで、小刻みに震えてるっていうか……うーん、なんか小型犬みたいな?」
後輩「そんなセンパイがワンちゃんの真似したりしたら、きっとかわいいんだろうなぁ~♪……ねぇねぇ、センパイ。ちょっとやってみてくださいよぉ♪」
後輩「後輩ちゃんがセンパイの頭を両手でわしわしするから、センパイはそれを嬉しそうに、わんっ!……って♪」
後輩「はい、じゃあまずは四つん這いになりましょっか♪」
3
後輩「……あれあれー?さっきのごめんなさいは口だけだったのかなぁ。本当に申し訳ないって感じてるなら、これくらいのこと二つ返事でやってくれるはずなんだけどなー?」
後輩「……後輩ちゃんってねぇ、口だけのやつがこの世でいっちばん嫌いなんですよぉ…。」
後輩「『ここはどうにか乗り切ろう』『ここは穏便に済ませよう』……そういう気概のやつがさぁ………死ぬほど嫌いなんだよねぇっ…!」
後輩「おい、お前さっきオレにごめんなさいっつったよな?たしかに言ったよな?」
後輩「ってことは、もうお前はオレに頭上がりませんって、もうオレに何されても文句言いませんって、そういうことだよな…?……なあッ!?」
後輩「……それを改めて理解したうえで、もう一度オレに“ごめんなさい”してみろ…。……オラなにぼーっとしてんだよゴミクズがっ!!ごめんなさいだよ!はやくしろっ!!!」
後輩「………ンー、なってねぇんだよなぁ……。……謝るときはっ、こうしてっ、頭擦り付けて土下座だ土下座ァ!!ぁあッ!?分かってんのか!!ボケが!!」
後輩「……そのまま、10秒キープ。少しでも動いてみろ?テメェのキンタマグチャグチャにすり潰してスープにしてやっからな。」
4
後輩「……はい、よくできましたっ♪」
後輩「うふふっ♪やっぱりセンパイはやればできる子なんですねっ♪えらいですよー、なでなで♪うふふふふっ♪」
後輩「……うんうん、やっぱりセンパイはワンちゃんみたいでかわいいですねぇ。ぷるぷる震えて、もう今にも泣き出しちゃいそう……っ♡」
後輩「あーあー、後輩ちゃんなんだかワンちゃんが欲しくなってきちゃいましたぁ。どこかにかわいくて素直なワンちゃんいないかなぁー?」
後輩「もしこんな野良犬がいたら、家に連れ帰って死ぬまで可愛がって飼っちゃうんだけどなー?」
後輩「…………ねぇ、センパイ…?」
5
後輩「……うふふふっ。もー、なにをそんなにビックリしてるんですかぁ?誰もセンパイのこと飼うって言ってるわけじゃないですよぅ。」
後輩「ワンちゃんを飼うにはねぇ、それなりの準備が必要なんですって。ワンちゃんに幸せに暮らしてもらうための気遣いというやつですっ。」
後輩「だからぁ、それまで未来のワンちゃんにはお預けしないといけませんねぇ。……と言っても3日かそこらで終わるとは思うんですけど…。」
後輩「そのときになったら、またセンパイのところに来ますねっ♪後輩ちゃんのためのワンちゃん探しに付き合ってもらいますっ!」
後輩「……もっとも、後輩ちゃんの理想のワンちゃんは……どうやらすぐ近くにいたみたいなんですけどね……うふふふふっ……♡」