妹(♀)「ねぇ兄貴。私と友ちゃんが同時に告白してきたらどっち取る?」
妹(♀)「ねぇ兄貴。私と友ちゃんが同時に告白してきたらどっち取る?」
1
妹「あはは、即答。ほんっと兄貴ってシスコンだよね。きもちわるっ。」
妹「普通そこは友ちゃん選ぶもんじゃないの?友ちゃんかわいいし、なにより血の繋がりないし。」
妹「もし私が男だったら絶対友ちゃんのこと好きになっちゃうなー。いい子だもんね。」
妹「……うわー、ひっどーい。ふふ、本人のいないところで勝手にフってやんの。かわいそー。」
妹「明日友ちゃんに言っちゃお。兄貴が友ちゃんのことそういう目では見られないって言ってたって。」
妹「ん?なんで秘密にする必要があるのさー。口止めする意味ある?だって言っちゃったもんはしゃーないじゃーん。」
妹「兄貴が身勝手なこと言うからいけないんだよーだ。ひひ、ばーかばーか。友ちゃん泣いちゃっても知らないぞー?」
妹「……さーてと、そろそろ部屋戻ろ。兄貴先にお風呂入っちゃいなよ。あたしそのあと入るから。」
妹「うん、ばいばーい。」
妹「…………ふぅ。……ふふっ……。」
妹「ざまぁみろ、友ちゃんっ…♪」
2
妹「おーい兄貴ー。はやくしないと置いてくよー。」
妹「まったく、そんなにきついなら無理してあたしの朝練の時間に付き合ってくれなくてもいいのに。」
妹「ほーんと、どんだけシスコンだよ。もー。」
妹「ほら、ネクタイ曲がってる。だらしない格好してると一緒にいるあたしが恥ずかしいんだからねー。……これでよし。」
妹「忘れ物はない?ケータイ持った?おサイフは?……ほーらやっぱり忘れてる。しっかりしてよねー。」
妹「……なーんて。実はあたしが持ってましたー。ふふ、どう?驚いた?」
妹「兄貴はいじりがいがあるなー。いちいち反応が面白いからついついいじめたくなっちゃうんだよねー。」
妹「きゃっ。ふふっ、あははっ!ご、ごめんなさいごめんなさいっ!ふふ、くすぐったい!もう降参っ、降参だってばーっ!」
妹「……ふぅ。………ふふ……たのし…♪」
妹「……なんでもないよ。それじゃあそろそろ行こっか。休み明けだから気合い入れていかないとねっ。」
妹「いってきまーす。」
3
妹「それでさー、そんとき担任の先生がいきなり……っと、もう学校ついちゃった。」
妹「じゃああたしこっちだから。じゃあね兄貴。朝のうちにちゃんと宿題やっときなよー。」
妹「うん、またあとで。」
友「……ほんと仲良しなんですね、妹ちゃんと。」
友「あはは、驚かせちゃいましたか?おはようございます、センパイ。」
友「ずいぶん朝はやいんですね。センパイってなにか部活入ってましたっけ?」
友「へぇ、妹ちゃんと一緒に登校するためですか。ふふ、やっぱり仲良しだ。」
友「なんだか妬けちゃうなぁ。こんなに大事にされて。妹ちゃんは幸せ者ですね。」
友「わたし一人っ子だから、そういうのちょっと憧れちゃいます。わたしもセンパイみたいな優しいお兄ちゃんがいたらなぁ。」
友「……なぁんて、困らせちゃいましたか?ごめんなさい。センパイを見てると、ついつい余計なことまで言っちゃうみたい。」
友「それじゃあわたし、朝練があるので。あんまり遅いと妹ちゃんに怒られちゃいますから。」
友「……そうだ。最後にひとつお願いなんですけど。わたしにも、妹ちゃんに言うみたいに、“いってらっしゃい”って言ってくれませんか?」
友「………ふふふっ。やっぱりいいなぁ、お兄ちゃんって。……それじゃあ、朝練がんばってきますね。ばいばい、お兄ちゃんっ?うふふふっ。」
妹「……………。」
>>「狂気」が足りねーよ
━━━“狂気”が足りない……?
4
妹「……遅かったね。なにかあった?」
友「うん、ちょっとそこでセンパイに会ったから挨拶してたの。」
妹「ふぅん……そう…。」
友「やっぱりいいなぁ、センパイって。頼りがいがあって、優しくって。あんなお兄ちゃんがいる妹ちゃんが羨ましいよ。」
妹「別に、そんなことないけどね。」
友「……どうしたの?なんだか元気ないみたいだけど。」
妹「そう?……別になんにもないよ。」
友「ふぅん、それならいいけど。」
5
妹「……そういえばさ、昨日ちょっと聞いてみたんだよね。」
友「聞いてみたって、センパイに?」
妹「うん。……もしあたしと友ちゃんの二人から同時に告白されたら、どっち選ぶって。」
友「それまたすごい質問したねぇ。」
妹「そしたらさ、ふふ……なんて言ったと思う?」
友「うふふ、どうせ妹ちゃんって答えたんでしょ。」
妹「そう、そうなのっ。ふふふっ、まったく困っちゃうよなぁ。どんだけシスコンだっての。ふふっ…。」
友「大事にされてるんだねぇ。」
妹「そんなっ、まあ大事にされてはいるけど、度を越してるっていうかさ。やっぱりあいつシスコンだよっ。変態だよ変態っ。」
友「羨ましいなぁ。わたしもセンパイからそれくらい大事にされてみたいなぁ。」
妹「……だから、無理だって言ってるでしょ。」
友「え?」
6
妹「兄貴はあたしがいいって言ったんだよ?友ちゃんじゃなくて、あたしって言ったの。」
友「……妹ちゃん…?」
妹「ということはつまり、兄貴のなかの優先順位は友ちゃんよりもあたしの方が上ってことで、それってつまり、あたしがいる限り友ちゃんにはそういうのがないってことで。」
妹「あたしが兄貴のそばにいる以上、友ちゃんには申し訳ないけど、そういう機会がきっと回ってこないと思うの。だからね、だから」
友「あの……落ち着いて、妹ちゃん…?」
妹「あ………あぁ、うん…ごめん…。ちょっとヘンになってた…。」
友「うん、大丈夫だけど……。」
7
友「………やっぱり、妹ちゃんもセンパイのこと好きなんだね。」
妹「へっ?あ、あたしっ?い、いやいやいやっ!別にそんなのないしっ!だってあいつシスコンの変態だしっ、だいいち兄貴とあたしは兄妹でっ!」
友「あはは、やっぱりね。妹ちゃんも相当なブラコンだ。」
妹「ぶ、ブラっ…!」
友「はぁ~、いいなぁ仲良しで。わたしもそれくらい仲のいい兄弟が欲しかったなぁ~。」
妹「だ、大丈夫だよっ!きっと出来るよっ!」
友「出来るって……今から?」
妹「うんっ、うんっ!」
友「……パパとママ……頑張っちゃう?」
妹「頑張っちゃう………かも、しれない……みたいな…?」
友「あははっ、もーなにそれー。」
妹「あ、あははっ!はははっ…。」
8
友「ふぅ~、今日も朝練きつかったねぇ。」
妹「ほーんと……朝っぱらからどんだけ動かすんだっつの…。」
妹「朝からこれだけ疲れさせるから授業中も寝ちゃうんだってーの。もーほんといい加減にしてほしいよねー。」
友「でも妹ちゃん朝練ない日でも寝てるじゃん。」
妹「そんなことっ…!……ち、ちょっとだけあるかも…。」
友「あはははっ。……あれ?こっち来てるの、あれセンパイじゃない?」
妹「んー?あれ、ほんとだ。どうしたんだろ。」
友「うふふ、センパイ。さっきぶりですねっ。」
妹「どしたの兄貴。なにかあたしに用事?」
妹「あ、それあたしのタオル!もしかしてあたしカバンに入れ忘れてたっ?」
友「よかったね妹ちゃん。ほら、センパイにありがとうは?」
妹「あ……ぁりがと…。」
友「うふふ、妹ちゃんってば赤くなっちゃってかわいい♪」
9
妹「いやー助かったー。汗かいたあとはちゃんと拭かないと風邪ひくからね。」
友「それに汗臭いって思われるのもやだしね。女の子の沽券に関わるよ!うん。」
妹「あれ、飲み物買ってきてくれたの?わーどうしたの。やけに気が利くじゃんっ。」
友「え?わたしの分も買ってきてくれたんですかっ?えっ、うそっ、わー。ありがとうございますっ。待っててくださいね、今お金を…」
妹「おー、今日はやけに太っ腹だね。女の子に気を利かすとは兄貴もだんだん分かってきたじゃん。」
友「え、いやでも申し訳ないですよぅ。センパイにご馳走していただけるなんて…」
妹「まー兄貴もこう言ってることだし、いいんじゃない?たまには甘えてあげようよ。」
友「う、うーん……そういうもの、なのかな?とにかくっ、ありがとうございます、センパイっ!」
妹「……え、なにその手。……いっ、いやいやいやっ!なんで友ちゃんには奢りなのにあたしからは金取んのさっ!不公平じゃんっ!」
友「……そういうの、いいなぁ。やっぱり仲良さそうで…。」
妹「いやこれ仲良しとかそういうんじゃないからっ!いやほんと勘弁してよ兄貴ぃっ。今朝のお返し?いつまで根に持ってんだよー!」
友「お兄ちゃんかぁ……はぁ…。」
妹「友ちゃんも物憂げな顔してないで助けてよー!」
こうして俺は妹とその友人と重婚をして地球を含めた太陽系全体を統べる王になりましたとさ
おしり
クラスメイト(♀)「ねぇ、少しお願いがあるんだけどさ。」
クラスメイト(♀)「ねぇ、少しお願いがあるんだけどさ。」
1
クラスメイト「私の目を見て、ごめんなさいって言ってみて。」
クラスメイト「え?いや、別に○○くんがなにをしたってわけじゃないけど。」
クラスメイト「でもちょっと気になっちゃって。○○くんにごめんなさいって言われたら、どんな気持ちになるのかなって。」
クラスメイト「ね、試しにでいいからさ。とりあえず一回、言ってみてくれないかな?」
クラスメイト「あ、そうだ。なんならあとで購買でメロンパン買ってあげる。どうかな?」
クラスメイト「うんうん、交渉成立だね。それじゃあさっそく、お願いしますっ。」
クラスメイト「……………。」
クラスメイト「……………んふっ…。」
クラスメイト「……うん、うん、満足。なんとなく言われてみて気持ちが分かったよ。」
クラスメイト「あんまり悪い心地はしなかったな。ちょっと気持ちよかったかも。」
クラスメイト「それじゃあありがと。昼休みになったらメロンパンあげるね。」
クラスメイト「ばいばい。」
2
クラスメイト「○○くん○○くん、ちょっとお願いがあるんだけど。」
クラスメイト「ええ?ああ、違う違う。今日は別に謝ってっていうんじゃなくて、また別のお願い。」
クラスメイト「うん、今日はね。私の目を、しばらくじーっと見つめ続けてほしいの。」
クラスメイト「え?あはは、恥ずかしがらなくっていいよ。ただ見てるだけでいいから、ね?」
クラスメイト「あとでパックのリンゴジュース奢ってあげるからさぁ。ねぇねぇ、この通りだよ~。」
クラスメイト「よし、交渉成立だね。それじゃあ、私がいいよって言うまで私の目をじーっと見ててね。」
クラスメイト「はい、よーいスタート。」
クラスメイト「……………。」
クラスメイト「………………。」
クラスメイト「………ちょっと、怯えた目をするんだね……。」
クラスメイト「まだだよ……まだ……………。」
クラスメイト「…………………。」
クラスメイト「……よし、もういいよ。」
クラスメイト「ふぅ、お疲れさま。どうだった?なかなか貴重な体験だったよね。」
クラスメイト「……うん、今回も満足…かな。」
クラスメイト「それじゃああとでリンゴジュース持ってくね。今日もありがと。ばいばい。」
3
クラスメイト「ねぇ○○くん、ちょっと………って、そんなに身構えないでほしいなぁ。」
クラスメイト「うん、まあそうなんだけどさ。今日もちょっとお願い聞いてくれないかなーって。」
クラスメイト「今日はね、私の上履きを脱がしてほしいの。両手でね。」
クラスメイト「まあ、いつもの通り理由とかは別にないんだけどさ。どうかな、やってくれる?」
クラスメイト「あー、じゃあそうだな。最近暖かくなってきたし、アイスでどう?」
クラスメイト「よし、またまた交渉成立だね。じゃ、よろしくね。○○くんの席借りるよ。」
クラスメイト「……………。」
クラスメイト「…………両手でね…そう…。」
クラスメイト「…………左足も……。」
クラスメイト「……………。」
クラスメイト「……はい、お疲れさま。うん、なかなかよかった。まあ、なにがよかったかと聞かれたら困るんだけど。」
クラスメイト「今までので一番好きかも。……ほら、なんか王子様にガラスの靴を履かされてるみたいで……いや、それは違うか…。」
クラスメイト「とにかく、今日もありがとう。アイスはなにがいいかな?……りょーかい。お昼に買ってくるよ。」
クラスメイト「うーん、私もアイス食べたくなってきたな。じゃ、ばいばい。」
4
クラスメイト「○○くーん、ちょっときてー。」
クラスメイト「はいどーも。まあ呼ばれた理由もなんとなく想像ついてるんだろうけどさ。」
クラスメイト「今座ってる私の席なんだけどさ。今から立つから、椅子に顔スリスリしてほしいんだよね。」
クラスメイト「あ、いや、そんなにスリスリしなくてもいいんだよ?でも、ちょーっと軽くほっぺですすーっと、ね?」
クラスメイト「んー、じゃあ……っと、そうだ。この前数学の宿題見せてあげたよね。そのお返しってことで。」
クラスメイト「まさか忘れたとは言わせないよー?ね、というわけで交渉成立っ。よろしくね。」
クラスメイト「よっこいしょ、っと。……うん、じゃあ、どうぞ。」
クラスメイト「………………。」
クラスメイト「……どう?」
クラスメイト「………ふーん、あったかいんだ……そっかぁ……。」
クラスメイト「…………………。」
クラスメイト「……ん?……んー、まだ。もうちょい。」
クラスメイト「……………。」
クラスメイト「……はい、いいよ。どうもお疲れさま。どうだった?……って聞かれても困るか。」
クラスメイト「うん、私としてはそれなりに満足かな。いやーいつもいい仕事するねぇ。」
クラスメイト「というわけで、ありがとね。もう戻ってくれていいよ。ばいばい。」
クラスメイト「宿題忘れたらいつでも言ってね。ふふ。」
目隠れ魔術師(♀)「キィ…ヒヒッ……。ツラそう、だねぇ………とっても、無様っ…♪」
目隠れ魔術師(♀)「キィ…ヒヒッ……。ツラそう、だねぇ………とっても、無様っ…♪」
1
魔術師「全身の力が抜けて……もう、指一本動かせない………それなのに、抗い難い苦しみが全身に走る……。」
魔術師「本当は身悶えして、苦しみを紛らわせたい、よね…?……でも出来ない…。キミは、ただ黙ってその苦しみを享受するしかないっ…♪」
魔術師「全身から嫌な汗が止まらない……目は焦点が合わない……口から溢れた涎で、息も満足にできない……。耳も、全身に走る拍動の音しか聞こえない……。」
魔術師「苦しい、よね…?……それは当然……だって、そうするように仕向けたから……。……キミ、ちょっとウザいから……大人しくしててね……?」
魔術師「そのあいだに……キミの周りをウロチョロしていた雑魚を………ぷちぷちと、念入りに潰してきてあげる…♪」
2
魔術師「苦しみに打ち勝つことのできない弱いキミは……そこでただ、仲間が殺されるところを黙って見ていることしかできない……♪」
魔術師「それって、きっとなによりもツラいよねぇ……!仲間がいなくちゃなんにもできない……甘ったれだもんね……キミ…♪」
魔術師「……ボク……キミのこと、気に入ったから………独りぼっちに、してあげる……。独りぼっちが、なによりも苦しいキミを………たっぷりイジメるために…!」
魔術師「そうしてキミの魂は……濁って…くぐもって…汚れていって……真っ黒に穢れていくっ……♪」
魔術師「そうしたら絶対っ……ボク好みになると思うんだぁ……!………キヒィィィッ………たのしみ……っ♪」
魔術師「だから、そこでじっとしてて……ボクが…………オレが……!たぁぁぁあああああっっぷりブチ殺してきてやるからよぉおおおッ!!!」
3
魔術師「……へぇ……怖いんだ…。ボクのこと見て、恐怖……しているんだね……。」
魔術師「……駄目だなぁ…。キミ、自分の置かれてる立場……というか………ボクがどんなやつか……まるで分かってない……。」
魔術師「ボクはね……キミの、その怯えた心根が………たまらなく好きなんだよ……?だから、口に出して怖いとか言われたら………キ、キヒッ……♪」
魔術師「すっっっごく…………滾ってきちゃうんだよねぇえ……♪」
4
魔術師「……また、おもらししてる…。………………ごめんなさい、は…?」
魔術師「……子供がおもらししたら、謝るよね…?それなのに、どうして大人のキミが……ごめんなさい、できないの…?」
魔術師「『許してください?』……違うよ…。ボクは、『ごめんなさい』と言えって……そう言ってるの…。」
魔術師「おもらししてごめんなさい……ほら、それを言うだけでしょ…?それなのに、どうしてこんなことも言えないのかな…。」
魔術師「………怒るよ…?」
5
>>貴方のような人に会いたかった一目惚れしたって言って告白したい
魔術師「……敵に尻尾ふりふりするの……ずいぶん上手、だね……。」
魔術師「でも、嬉しいなぁ…。ボクもね……キミの、こと……ずっと気になってたんだよ……?」
魔術師「……これって……両想い、って……やつだよね…。……ィヒ……嬉しいなぁ………ボクとキミは、想いが通じ合ってたんだ……。」
魔術師「……いいよ……ボクのことが、本当に好きって言うんなら………一緒になって、あげても……。」
魔術師「でも、その前に……ちゃんとキミの口、から……言ってほしい、な…。……『魔術師さんの恋人になります。』って……。」
魔術師「きちんと上手に……言える、かな……?」
魔術師「……へぇー………そんなにボクのこと、好きか……。ボクに全部捧げてもいい、って……そんな顔、してるけど……?」
魔術師「……っ♪………じゃあ、決まり…。これで、ボクとキミは………恋人同士、だよ……。………嬉しいなぁ……ちょうどいいのが、見つかって……♪」
魔術師「それじゃあ……まず、始めのお願い、なんだけど…。……聞いて、くれる…?」
魔術師「……そこにいるの、見えるかな…。ボクが作ってる途中の、合成魔獣が、檻の中にいるん、だけど……。」
魔術師「………キミ……“アレ”と合成、させるから……。」
ポジ=僕っ娘 ネガ=俺っ娘
>>おちんちん弄ってくれないとやだ
魔術師(ネガ)「なに、このおちんちん……ボクに見られてるって、だけで………こんなに、勃起させちゃって………浅ましい……。」
魔術師(ネガ)「こんな、恥知らずなおちんちん、なんて………ふぅーっ♡………ボクの息だけで、充分だよ……ばぁーか…♡」
魔術師(ネガ)「……ほら……イケ……命令、だよ…。」
魔術師(ポジ)「キヒッ!キィヒヒヒッ!!なんっだよこの弱えぇチンポっ!女に見られたってだけでギンッギンじゃねぇかっ!きんもっ♡」
魔術師(ポジ)「おいぃ……そんなにオレが、“イイ”のかぁ…?そんなにオレが好きかよぉ、ええ?……素直に言わねぇと、キンタマブッ潰すぞ…♡」
魔術師(ポジ)「……ィヒッ♡ヒーヒャハハハァッ!!コイツっ、マジで言いやがったぁ!!どんっだけ恥知らずだよぉ、このゴミがあッ♡」
魔術師(ポジ)「ほら、イキてぇか?イかせて欲しいのかぁ?……だったらよぉ、猫なで声でオレに懇願しろ…。『お願いします、射精させてください。』ってぇ……心を込めてッ、土下座しながらさあッ!!」
>>魔術師♀はどんな時に一番興奮するのか
仲間が殺されそうなのを泣きながら止めてくれと懇願されてるときか
仲間が全滅してレイプ目になってるときか
基本どっちも好きっぽいけどどちらかといえば
ボクっ娘モードは後者
オレっ娘モードは前者
が好きそう
魔術師(ポジ)「~~っ♡……テメェっ、なんってツラすんだよっ…!うぅぁ~~っ……マジでコイツっ、誘ってやがんのかっ…♡」
魔術師(ポジ)「……殺してほしくねぇってんなら、もっとオレに……媚びろや…♡じゃねぇとコイツら、今すぐテメェの目の前で人間爆弾にしちまうぞぉ…?」
魔術師(ネガ)「……ィヒッ…ァハッ……ハァア~っっ…♡こ、壊れたぁ…♡こいつ、壊れちゃったあっ……♡」
魔術師(ネガ)「ねぇ、そんなに、苦しい…?仲間殺されて、悲しい…?だったら、もっと泣いて…?泣いて泣いて、死ぬまで泣き続けて、ボクのこと、一生楽しませて……?」
みたいな
バーテンダー(♀)「……○○さん、もうそろそろよした方がいいんじゃありませんか?」
バーテンダー(♀)「……○○さん、もうそろそろよした方がいいんじゃありませんか?」
1
バーテンダー「……いいえ、もう駄目です。呂律回ってませんよ?」
バーテンダー「私は人を楽しませるためにお酒を提供しているのであって、人を駄目にするためではありません。」
バーテンダー「なにがあったかは知りませんけど、もういい加減にしておかないと明日に響きますよ?」
バーテンダー「……彼女さん、もうこっちに来てるんでしょう?あんまり待たせちゃ可哀想ですよ。」
バーテンダー「…………ああ、なるほど…。」
バーテンダー「………だからって、お酒に逃げてちゃいけません。彼女さんだって、ちょっと機嫌が悪かっただけかもしれないじゃありませんか。」
バーテンダー「これからまた、じっくり話し合えばどうにかなるかもしれないでしょう?だから、あんまり悲観的にならないでください。」
バーテンダー「………そんなに悲しそうにお酒を飲んでいると、見ているこっちも悲しくなってしまいます…。」
2
バーテンダー「……はい、お水。ゆっくり飲んでくださいね。少しは楽になると思います。」
バーテンダー「少しは落ち着きましたか?……いえいえ、これくらいのこと。お気になさらず。」
バーテンダー「……?どうかしましたか?私の顔なんかじっと見たりして。……恥ずかしいじゃありませんか。」
バーテンダー「…………。」
バーテンダー「……なにを馬鹿なことを言ってるんですか。○○さんには彼女さんがいるでしょう?」
バーテンダー「やり直そうとしているときに、他の女を口説いてどうするんですか。まったく、仕方のない人ですね。」
バーテンダー「……あんまり、そういうこと言わないほうがいいですよ。……私以外の人には。」
3
バーテンダー「……さて、そろそろお店閉めますよ。あとは鍵をかけて終わりです。」
バーテンダー「ほーら、寝るんだったらきちんとお家で寝てください。いつまでもここを開けっ放しになんて出来ないんですから。」
バーテンダー「まったく、甘えないの。いい大人が猫なで声で、やめてくださいよ。もう。」
バーテンダー「生憎○○さんのお家がどこだか分からないので○○さんをお送りすることは出来ませんが、タクシーくらいは呼んであげますよ?」
バーテンダー「……………はぁ。その調子だと、きちんと運転手さんに住所が言えるかどうかも怪しいですね。」
バーテンダー「…………。」
バーテンダー「………このままそこらへんで眠って、凍えられても困りますね。」
バーテンダー「困る、ので……」
バーテンダー「……………。」
バーテンダー「……うち、来ます…?」
4
バーテンダー「言っておきますけど、寝るだけですからね。」
バーテンダー「それ以外のこと、とか……駄目ですからね。」
バーテンダー「ちょっと、聞いてますっ?…………呆れた、まったくもう…。」
バーテンダー「…………。」
バーテンダー「今日のところは、私の部屋で寝かせてあげますから。明日はきちんと、彼女さんとお話しないと駄目ですよ?」
バーテンダー「……本当は彼女さんがいるのに、私のお部屋に招くっていうのも気が引けるんですけど……」
バーテンダー「………他でもない、常連さんのためですから。……仕方ない、ですよね。」
5
バーテンダー「……ほんと、呆れた人ですね。もうほとんど眠っちゃってるじゃありませんか。」
バーテンダー「どうせさっき私が言ったことも、ほとんど聞いてはいないんでしょうね。」
バーテンダー「…………。」
バーテンダー「……だったら……ちょっとくらい、イタズラでもしちゃおっかなー……?」
バーテンダー「今起きないと、イタズラ……しちゃいますよ……?」
バーテンダー「…………○○さんが、いけないんですからね…。」
バーテンダー「………ちゅっ。」
6
バーテンダー「……ほんと、もう、いい加減にしてくださいよ、○○さん。」
バーテンダー「だいいち、なんなんですか。私の目の前で彼女と上手くいってないとか、普通そんなこと言います?」
バーテンダー「こんな、単なるバーの店主相手に。そんな大事なこと……お酒が入ってるとはいえ、普通言いますか?」
バーテンダー「私がどんな思いで、普段あなたの惚気話を聞いていたか、想像もできないでしょう?」
バーテンダー「あなたがあの人の話で目元が緩むたび、口角がほんの少し上がるたび、私がいったい、どんな表情で聞いてたか分かりますか?」
バーテンダー「いや、まあ……出来るだけ顔には出ないように心掛けてはいたんですけど……それでも……すっごく、辛かったんですからねっ。」
バーテンダー「それなのに……あんなに幸せそうにしていたのに……なんなんですか、急に……上手くいってないとか…。」
バーテンダー「……そんなの、もう……駄目に決まってるじゃありませんかっ。不幸な話なのに、嬉しくって仕方がないんですよっ。」
7
バーテンダー「前からずっと抱えてた、このもやもやした気持ちが……一気に、澄み切って、溢れ出して…。」
バーテンダー「だからこうして、あなたが酔いつぶれてるのをいいことに、私の家に来ませんかとか、そんなこと言ってしまうんですっ。」
バーテンダー「送り狼ならぬ、迎え狼ってやつですか?あははっ。………ははっ…ほんと……なんなんですかっ…。」
バーテンダー「…………○○さんの……ばかっ……。」
バーテンダー「こんな、気持ちよさそうに眠ったりして……私、今なら○○さんに、どんなことだって出来ちゃうんですよ?分かってますっ?」
バーテンダー「○○さんのケータイから、彼女さんの連絡先を消したりとか、そんなことだって出来ちゃうんですっ。いいんですかっ?」
バーテンダー「………本当に………本当に……出来ちゃうんですからねっ……。」
8
バーテンダー「……………。」
バーテンダー「………明日になったら、ちゃんと、彼女さんに連絡取って、きちんと話し合わなきゃ駄目ですよ…。」
バーテンダー「『今までごめん』とか、『もう一度やりなおそう』とか……そういうこと、言わなきゃ駄目です…。」
バーテンダー「そうしたらきっと、彼女さんだって考えなおしてくれて、またきっと、上手くいきますから…。」
バーテンダー「そうやって仲直りして、また私に惚気話、話せるようになりますから…。」
バーテンダー「そのたびに私の胸が苦しくなって……でも、あなたの笑顔で、胸が温かくなったりして……。」
バーテンダー「きっと私には……そういうので、いいんでしょうね…。」
バーテンダー「……本当はいいわけないって分かってます…。でも……きっとあなたは、その方が幸せだから…。」
バーテンダー「あなたが幸せそうにお酒を飲んでいる姿を見るのが……きっと私にとっても、一番の幸せになるんです。」
バーテンダー「今は違くても、きっとそのうち……そうなるんです。」
9
バーテンダー「……さてと、そろそろタクシー呼びましょうか。○○さんもはやく横になりたいですもんね?……聞いてないか。」
バーテンダー「自分の部屋に帰るんなら今のうちですよ。じゃないと、私の部屋で寝ることになっちゃいますよ?」
バーテンダー「いいんですかー?独身女の部屋に泊まったりなんかしたら、きっとよくないことが起きちゃいますよー?」
バーテンダー「………本当に出来たら、どれだけ楽か…。」
バーテンダー「……○○さんのお返事がないので、このまま私の部屋に運んじゃいますよ。今まで男の人なんて入れたことないから、貴重な体験になりますね?」
バーテンダー「きっとこれからも、誰も入れないと思います。誰が他の男の人も……もちろん、あなたもこれが最初で最後になるでしょう。」
バーテンダー「………………。」
10
バーテンダー「……あなたはきっと、一生私と一緒になることなんてない。」
バーテンダー「でも一瞬だけ。たとえば、たった一夜。それもあなたが眠っているだけなら。」
バーテンダー「……それくらいなら、きっと………神様も許してくれますよね…?」
バーテンダー「だって、あなたは今夜アプリコットフィズを召し上がったのだもの。……『貴方と明日を迎えたい』……。」
バーテンダー「そんな淡い思いくらい、この一夜だけでも……。」
28 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/29(土) 03:16:35.488 id:NAmd30r8d
あと>>23のは
バーテンダー「でも一瞬だけ。たとえば、たった一夜。それもあなたが眠っているだけなら。」
↓
バーテンダー「でも一瞬だけ。たとえば、たった一夜。それもあなたが眠っているあいだだけなら。」
に直して読んでね
ごめんね
いじめっ子幼馴染(♀)「……あれぇ?なんだかずいぶん足元が涼しそうだねぇ。」
いじめっ子幼馴染(♀)「……あれぇ?なんだかずいぶん足元が涼しそうだねぇ。」
1
いじめっ子「くくっ……駄目だよぉちゃんと上履き履かなくちゃさぁ。靴箱にあるでしょ?なんで履いてこないの?ねぇ?」
いじめっ子「んんー?ボソボソ言っててよく聞こえないんだけど。ちゃんとハキハキ喋ろうよ。ねぇ、どうして○○くんは上履き履いてないの?ねぇねぇ教えてよぉ♪」
いじめっ子「ええーっ!?○○くんまた上履き隠されちゃったんだぁー!!これイジメだよ!絶対○○くん誰かにイジメられてるよ!!」
いじめっ子「いやー大変だねぇ!ねぇみんな!○○くんイジメられてるんだって!誰だか知らないけどこんなことしちゃ駄目だよっ!!正直に名乗り出なって!!ふふふっ!」
いじめっ子「あはははっ!ちょっとみんな酷いなぁ。○○くんがイジメを受けてるっていうのに、そんなっ……ぷふっ、笑っちゃうなんて酷いよぉ!ぷっ……ふふふふっ!!」
2
いじめっ子「……はぁ?……あのさぁ、なにその態度。せっかく心配してあげてるのに、声が大きいとか………それが心配してくれてる人への態度?」
いじめっ子「だからイジメられるんじゃないの?ねぇ?そうやって恩知らずでワガママで陰気だからさぁ、上履き隠されたりして嫌がらせされるんだよ。」
いじめっ子「それってもう自業自得だよねぇ!全部○○くんが悪いでしょ!キミ昔っからそうだよね!いっつもいっつもウジウジウジウジ、ほんっとみっともない。」
いじめっ子「……謝れよ。いつもウジウジしててごめんなさいって。迷惑かけてごめんなさいって。心配してくれてるのに、恩知らずな真似して申し訳ございませんって。ねぇ、ほら、はやく。」
いじめっ子「あ゙ーもうっっ……○○くんくんもいつまでガキじゃないんだからさぁ!ごめんなさいくらい言えるでしょっ!?ほんっと使えないよね!いじめられっ子のクズのくせにさぁ!!」
3
いじめっ子「ほら!謝れ!謝れよみんなの前で私にさぁ!!いつもいつも!昔っから!私に迷惑かけてごめんなさいって!さっさと謝れよっ!!あははっ!」
いじめっ子「私がさぁ、一体どんな気持ちか分かってる?○○くんの幼馴染ってさぁ。私それだけで、すっっっごい恥ずかしいの!あのいじめられっ子の幼馴染だって言われるだけでもう死にたくなるくらい恥ずかしいんだよっ!?」
いじめっ子「謝れ!いいからはやく謝ってよ!!恥かかせてごめんなさいって!昔から後ろ指ささせてごめんなさいって!!普通謝れるでしょっ!?ねぇ!!」
いじめっ子「……はぁぁああ…!?なにそれ、意味分かんないんだけど…っ。そんなちょこんと頭下げてさぁ!ボソボソ小さい声でなにか言われても全ッ然誠意が伝わらないんだけどっ!?むしろ逆効果!!」
いじめっ子「腰を直角に曲げて!!お腹からめいっぱい声出して!!本気の謝罪するんだよっ!!このグズっ!!そんなの言われなきゃ分かんないことかなぁ!!?」
4
いじめっ子「あー、もう、いい。いいや、○○くん。土下座しよ。土下座、ね。そっちの方がはやいし。声出さなくてもいいからさ、土下座して。それで許してあげるし。」
いじめっ子「……なにが土下座は勘弁だよ!!知らないよそんなことっ!!さっさと言われた通りやれよ!!言われたことも出来ないの!?ガキなの!?クズなの!?ゴミなのぉ!?」
いじめっ子「知らないよそんなみんなの前とかそんなのさぁっ!!誠意があればどこでだって謝れるだろっ!?ねぇ!?そうだよねぇっ!!?」
いじめっ子「いいから土下座っ、土下座ァ!!みんなの目の前で!!私に本気の謝罪しろっ!!跪け!!手を前に置いて………っっっ♡……そう、そうだよ……!」
いじめっ子「ぁ、あはっ…♡……そう、もう少しだよぉ……もう少しで許してあげるよぉ……。あとは、そう……腰を前に曲げるだけっ…♡」
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いじめっ子「…………チッ!
……クソッ……クソクソクソクソクソッッッ………!」
いじめっ子「……ねぇ、私たちの邪魔しれないでくれないかなぁっ?せっかく○○くんが謝ってくれるってところなのに、話の腰折らないでほしいんだけど。」
いじめっ子「やりすぎ?はぁ?はっ、あのさぁ。言っとくけど、私はなにも悪いことなんてしてないよ?○○くんが、自分の不甲斐なさで迷惑かけた私に謝ろうとしてくれてるだけだから。ねー○○くん?」
いじめっ子「……なに勝手に○○くんに話かけてんの…。ねぇ、やめてよ。誰の許可取って○○くんに話かけてるの?私そんなの、許さないから。」
いじめっ子「っっ、うるっさい!!○○くんはあんたなんかに話かけられたくないんだって!ねぇそうだよねぇ○○くんっ!?……言うこと聞けよ…!」
6
いじめっ子「……チッ!!……あークソクソクソクソッ……どいつもこいつもっっ……なんっでこんなっ……!!」
いじめっ子「……よかったねぇ○○くん?いつもいつも、白馬のお姫様が助けてくれて。いっつも悪者を追い払ってくれてさ。」
いじめっ子「はぁ?あんた今さらなに言ってんの?……どうせ下心で動いてるくせに…。○○くんにいい格好させられて、気持ちいい?」
いじめっ子「そんなんじゃない、って……じゃあなんなの?そんな怒った顔して、心の中ではどうせ笑ってるんでしょ?」
いじめっ子「“今日も○○くんを助けられたー”とか、“これで○○くんも私のこと好きになってくれるー”とかさ……どうせ、どうせそんなことばっか考えてるくせに…。」
いじめっ子「意地汚い……ほんと、クズみたいな女……最ッ低……悪女じゃん………死ねばいいのに…。」
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いじめっ子「……あーあ、なんだかシラけちゃったなぁ。……でも○○くん、これで助かったとか、思わないでね。」
いじめっ子「私、謝ってもらうまで絶対に許さないから。……謝ってもらうためなら、どんなことだって……するからね…。」
いじめっ子「……あんたは黙ってっ…………はぁ?いや、なんのこと言ってるのかなぁ?別に、私がイジメてるだなんて一言も言ってないんだけど?」
いじめっ子「どれだけ私のこと悪者にしたいの、この女…。自分と○○くんの邪魔をするなとでも言いたいの…?……卑しい…。」
いじめっ子「……ま、いいや。とにかく、そういうわけだから。恋愛漫画ごっこ、二人で楽しんでればいいんじゃないの?私みたいな悪者は、もうどっか行くから…。」
いじめっ子「好きなだけ、イチャつあてれば……?……私以外の女とさ。」
先輩(♀)「ときに後輩くん。私と交際してみる気はないかな?」
先輩(♀)「ときに後輩くん。私と交際してみる気はないかな?」
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先輩「む、失礼だな。そんなに驚かなくてもいいじゃないか。私にだって、色恋への興味くらいはあるさ。」
先輩「互いに想い合う男女が、互いを求め合い、互いと一緒にいるだけで、自然と笑みがこぼれてしまう。」
先輩「そういった関係はとてもよいものだ。考えるだけでなんだか、こう胸が温まるものがある。そして、なんだか心臓も早鐘を打つ。」
先輩「そうしてそんな素晴らしい関係を、後輩くんとなら紡いでみてもいいかもしれない。そう思ったんだが……どうかな?」
先輩「と、少し態度が横柄だったかな。では改めて言おう。後輩くん、私と付き合ってくれ。」
先輩「後輩くん、キミならばきっと私の期待通りの恋をさせてくれるだろう。さあ、私の手をとってくれ。」
先輩「そうして私と一緒に手を繋ぎスキップをしながらお洒落な喫茶店に入って、大きなパフェのイチゴをお互いの口に運び合おうじゃないか。さあ、さあっ。」
2
先輩「……なに、そんなことはない。後輩くん以外に私に恋をさせてくれるうってつけの相手なんていないさ。キミが適任だ。」
先輩「私は恋がしてみたい。恋というものがどんなものなのか。私の思い描いた通りのものなのか。知りたいんだよ。」
先輩「…………なに?……私は、“恋”に恋していると?」
先輩「………………ふふっ……あははっ。」
先輩「うん。うん。たしかに、言われてみればその通りかもしれない。私は恋という正体不明のなにかに、心惹かれていたのかもしれない。」
先輩「そうなると、そのための、ある種の“道具”として扱われた後輩くんは、それは面白くないだろうね。」
先輩「そうかそうか、ふふふっ、それはそうだ。ああ、すまない。私はまた、なにかよくないことを後輩くん、キミにしてしまうところだったね。」
先輩「後輩くん、すまなかった。この通り、許してくれ。」
3
先輩「しかしね、後輩くん。キミにはもちろんすまないと思っているし、私の心のなかでいくばくかのキミへの謝罪の気持ちがある。」
先輩「それでもね、やはり私はこの知識欲を抑えきれそうにない。そうできるほど私は長く生きてもいなければ、人生に絶望もしていない。」
先輩「私は思うんだ。きっと今、このときに恋をしておかなければ、おそらく一生誰かに恋をすることなく生涯を閉じるのだろうということをね。」
先輩「“恋”というものは、まあ私の勝手な妄想の推測でいえば、私が今まで生きてきたなかでなによりも素晴らしいものだ。そう思う。」
先輩「そしてそんな素晴らしいものを、この先、死んでも体験できないだなんて、私はそんなこと、耐えられないんだ。」
先輩「私の思い描く“恋”というものは、私の想像とは裏腹に、本当はそんなに素晴らしいものでもなければ、逆につらいものなのかもしれない。」
先輩「でもね、私は素晴らしいと、今は考えている。その答え合わせができるのは、まだ若い今のうちだけなんじゃないかって、そう思うんだ。」
先輩「だから、まあ、さっき謝っておいてすぐにこんなことを言うのもなんともなんなんだが。」
先輩「後輩くん。やっぱり、私と付き合ってくれ。」
後輩(♀)「あー、もう誰でもいいからブチ殺してやりてー。……ねぇ、センパイ?」
後輩(♀)「あー、もう誰でもいいからブチ殺してやりてー。……ねぇ、センパイ?」
1
後輩「やだなー、そんなにビクビクしないでくださいよー。別にセンパイのこと言ってるわけじゃないッスからー。」
後輩「やーなんかねぇ、いま無性にイライラするんスよねー。あ、「生理か?」みたいなクソつまんないこと言ったらブチ殺しますよ?」
後輩「それでですねー、なんかほんと、誰でもいいからこう……無抵抗なやつを、ボッコボコにしたいっていうか…」
後輩「誰かの泣き顔が見たくて見たくてたまらないっていうかぁ……まあ、そんな感じなんスよねー。」
後輩「あーあ、誰かそこら辺に、ちょっと殴っただけでビービー泣いちゃうような、それでいてその泣き顔がサイッコーにキュートなやつ……いないかなー?」
後輩「…………。」
後輩「……センパイ……一回だけ、ウチに殴られてみません?いやっ、ほんっと一回!軽く殴るだけッスから!ねっ!」
後輩「……一回だけっつってんだろ…。ケチケチすんなよ、ねぇセンパァイ?」
2
後輩「アッハハ!いまもしかしてっ、ビクッてなっちゃいましたぁ?いやぁ~ごめんッスごめんッス~別にセンパイのことビビらせるつもりなんてなかったんスよぅ~。」
後輩「……………。」
後輩「……でも、迂闊ッスねぇセンパイも…。こんだけフラストレーション溜まってるやつの目の前で、あんなかわいいビビり顔見せちゃうんだもんな~……。」
後輩「フツー考えません?「あ、こいつに気に入られたらヤバい。絶対ヒドい目に遭う。」……みたいなさぁ?」
後輩「そうやって警戒してたのに、やっぱりビビっちゃったんだ…?…………ふーん……そッスかぁ……へぇー……。」
後輩「……………すぅーーっっ……」
後輩「おいコラ○○ッ!!そんなきったねぇツラでウチのこと見んじゃねぇーよッ!!土下座しろッ、土下座ァ!!………なぁーんて…♪」
後輩「………ぁ……あ、あぁーーーっっ…♡……やぁっぱりかわいいんだぁ…。センパイのその今にも泣き出しそうなビビり顔っ……サイッコーにキュートすぎッスよぉ~っ♡」
後輩「……はぁ……まさか、こんなにあっさり決まっちゃうとはなぁ………旦那さん……。」
後輩「……ねぇ、センパイ。…………お前、採用。」
3
後輩『もしもし。あ、センパァイ。よかった、わだ起きてたんスねぇ。……命拾いしたね…。』
後輩『突然で申し訳ないんスけどぉ、なーんかセンパイのこと考えてたらムラムラしちゃって眠れなくなっちゃんたんでぇ。』
後輩『……今から家、来れます?』
後輩『……ハァー、分かってねぇなー。ウチがなにか言ったら基本それ命令なんで。来てくださいよ。ね。』
後輩『はぁ?……いやいやいや、夜中とかそんなんカンケーねぇじゃん。センパイって夜だと両脚なくなるんスか?んなわけないっしょ?』
後輩『え?ウチの家知らない?あー、んじゃあ今からラインで住所送るんで。それでいッスよね。……テキトーに断る理由作ってんじゃねぇぞ…。』
後輩『センパイの家からだと、まー、だいたいチャリで30分かそこらだと思うんでぇ、じゃあ25分で来てくださいね。遅れたら殺すから。』
後輩『はーい、んじゃ待ってるんで。ばいばーい。愛してますよー。また後でー。』
ピッ
後輩「………んふ……んふふふふっ、んふっ…んふっ……!」
後輩「やったっ、やったっ…♡センパイ、来てくれるんだっ…。ウチのワガママ、聞いてくれるんだっ…♡」
後輩「好きっ、好きっ…♡はー、はやく来てくんねぇかなーっっ…♡」