みたいなのどうよSSまとめ

後輩ちゃん可愛い。

妹(♀)「ねぇ兄貴。私と友ちゃんが同時に告白してきたらどっち取る?」

妹(♀)「ねぇ兄貴。私と友ちゃんが同時に告白してきたらどっち取る?」

 

1

妹「あはは、即答。ほんっと兄貴ってシスコンだよね。きもちわるっ。」

妹「普通そこは友ちゃん選ぶもんじゃないの?友ちゃんかわいいし、なにより血の繋がりないし。」

妹「もし私が男だったら絶対友ちゃんのこと好きになっちゃうなー。いい子だもんね。」

妹「……うわー、ひっどーい。ふふ、本人のいないところで勝手にフってやんの。かわいそー。」

妹「明日友ちゃんに言っちゃお。兄貴が友ちゃんのことそういう目では見られないって言ってたって。」

妹「ん?なんで秘密にする必要があるのさー。口止めする意味ある?だって言っちゃったもんはしゃーないじゃーん。」

妹「兄貴が身勝手なこと言うからいけないんだよーだ。ひひ、ばーかばーか。友ちゃん泣いちゃっても知らないぞー?」

妹「……さーてと、そろそろ部屋戻ろ。兄貴先にお風呂入っちゃいなよ。あたしそのあと入るから。」

妹「うん、ばいばーい。」

妹「…………ふぅ。……ふふっ……。」

妹「ざまぁみろ、友ちゃんっ…♪」

 

2

妹「おーい兄貴ー。はやくしないと置いてくよー。」

妹「まったく、そんなにきついなら無理してあたしの朝練の時間に付き合ってくれなくてもいいのに。」

妹「ほーんと、どんだけシスコンだよ。もー。」

妹「ほら、ネクタイ曲がってる。だらしない格好してると一緒にいるあたしが恥ずかしいんだからねー。……これでよし。」

妹「忘れ物はない?ケータイ持った?おサイフは?……ほーらやっぱり忘れてる。しっかりしてよねー。」

妹「……なーんて。実はあたしが持ってましたー。ふふ、どう?驚いた?」

妹「兄貴はいじりがいがあるなー。いちいち反応が面白いからついついいじめたくなっちゃうんだよねー。」

妹「きゃっ。ふふっ、あははっ!ご、ごめんなさいごめんなさいっ!ふふ、くすぐったい!もう降参っ、降参だってばーっ!」

妹「……ふぅ。………ふふ……たのし…♪」

妹「……なんでもないよ。それじゃあそろそろ行こっか。休み明けだから気合い入れていかないとねっ。」

妹「いってきまーす。」

 

3

妹「それでさー、そんとき担任の先生がいきなり……っと、もう学校ついちゃった。」

妹「じゃああたしこっちだから。じゃあね兄貴。朝のうちにちゃんと宿題やっときなよー。」

妹「うん、またあとで。」



友「……ほんと仲良しなんですね、妹ちゃんと。」

友「あはは、驚かせちゃいましたか?おはようございます、センパイ。」

友「ずいぶん朝はやいんですね。センパイってなにか部活入ってましたっけ?」

友「へぇ、妹ちゃんと一緒に登校するためですか。ふふ、やっぱり仲良しだ。」

友「なんだか妬けちゃうなぁ。こんなに大事にされて。妹ちゃんは幸せ者ですね。」

友「わたし一人っ子だから、そういうのちょっと憧れちゃいます。わたしもセンパイみたいな優しいお兄ちゃんがいたらなぁ。」

友「……なぁんて、困らせちゃいましたか?ごめんなさい。センパイを見てると、ついつい余計なことまで言っちゃうみたい。」

友「それじゃあわたし、朝練があるので。あんまり遅いと妹ちゃんに怒られちゃいますから。」

友「……そうだ。最後にひとつお願いなんですけど。わたしにも、妹ちゃんに言うみたいに、“いってらっしゃい”って言ってくれませんか?」

友「………ふふふっ。やっぱりいいなぁ、お兄ちゃんって。……それじゃあ、朝練がんばってきますね。ばいばい、お兄ちゃんっ?うふふふっ。」



妹「……………。」

 

 

>>「狂気」が足りねーよ

 

━━━“狂気”が足りない……?

 

4

妹「……遅かったね。なにかあった?」

友「うん、ちょっとそこでセンパイに会ったから挨拶してたの。」

妹「ふぅん……そう…。」

友「やっぱりいいなぁ、センパイって。頼りがいがあって、優しくって。あんなお兄ちゃんがいる妹ちゃんが羨ましいよ。」

妹「別に、そんなことないけどね。」

友「……どうしたの?なんだか元気ないみたいだけど。」

妹「そう?……別になんにもないよ。」

友「ふぅん、それならいいけど。」

 

5

妹「……そういえばさ、昨日ちょっと聞いてみたんだよね。」

友「聞いてみたって、センパイに?」

妹「うん。……もしあたしと友ちゃんの二人から同時に告白されたら、どっち選ぶって。」

友「それまたすごい質問したねぇ。」

妹「そしたらさ、ふふ……なんて言ったと思う?」

友「うふふ、どうせ妹ちゃんって答えたんでしょ。」

妹「そう、そうなのっ。ふふふっ、まったく困っちゃうよなぁ。どんだけシスコンだっての。ふふっ…。」

友「大事にされてるんだねぇ。」

妹「そんなっ、まあ大事にされてはいるけど、度を越してるっていうかさ。やっぱりあいつシスコンだよっ。変態だよ変態っ。」

友「羨ましいなぁ。わたしもセンパイからそれくらい大事にされてみたいなぁ。」

妹「……だから、無理だって言ってるでしょ。」

友「え?」

 

6

妹「兄貴はあたしがいいって言ったんだよ?友ちゃんじゃなくて、あたしって言ったの。」

友「……妹ちゃん…?」

妹「ということはつまり、兄貴のなかの優先順位は友ちゃんよりもあたしの方が上ってことで、それってつまり、あたしがいる限り友ちゃんにはそういうのがないってことで。」

妹「あたしが兄貴のそばにいる以上、友ちゃんには申し訳ないけど、そういう機会がきっと回ってこないと思うの。だからね、だから」

友「あの……落ち着いて、妹ちゃん…?」

妹「あ………あぁ、うん…ごめん…。ちょっとヘンになってた…。」

友「うん、大丈夫だけど……。」

 

7

友「………やっぱり、妹ちゃんもセンパイのこと好きなんだね。」

妹「へっ?あ、あたしっ?い、いやいやいやっ!別にそんなのないしっ!だってあいつシスコンの変態だしっ、だいいち兄貴とあたしは兄妹でっ!」

友「あはは、やっぱりね。妹ちゃんも相当なブラコンだ。」

妹「ぶ、ブラっ…!」

友「はぁ~、いいなぁ仲良しで。わたしもそれくらい仲のいい兄弟が欲しかったなぁ~。」

妹「だ、大丈夫だよっ!きっと出来るよっ!」

友「出来るって……今から?」

妹「うんっ、うんっ!」

友「……パパとママ……頑張っちゃう?」

妹「頑張っちゃう………かも、しれない……みたいな…?」

友「あははっ、もーなにそれー。」

妹「あ、あははっ!はははっ…。」

 

8

友「ふぅ~、今日も朝練きつかったねぇ。」

妹「ほーんと……朝っぱらからどんだけ動かすんだっつの…。」

妹「朝からこれだけ疲れさせるから授業中も寝ちゃうんだってーの。もーほんといい加減にしてほしいよねー。」

友「でも妹ちゃん朝練ない日でも寝てるじゃん。」

妹「そんなことっ…!……ち、ちょっとだけあるかも…。」

友「あはははっ。……あれ?こっち来てるの、あれセンパイじゃない?」

妹「んー?あれ、ほんとだ。どうしたんだろ。」




友「うふふ、センパイ。さっきぶりですねっ。」

妹「どしたの兄貴。なにかあたしに用事?」

妹「あ、それあたしのタオル!もしかしてあたしカバンに入れ忘れてたっ?」

友「よかったね妹ちゃん。ほら、センパイにありがとうは?」

妹「あ……ぁりがと…。」

友「うふふ、妹ちゃんってば赤くなっちゃってかわいい♪」

 

9

妹「いやー助かったー。汗かいたあとはちゃんと拭かないと風邪ひくからね。」

友「それに汗臭いって思われるのもやだしね。女の子の沽券に関わるよ!うん。」

妹「あれ、飲み物買ってきてくれたの?わーどうしたの。やけに気が利くじゃんっ。」

友「え?わたしの分も買ってきてくれたんですかっ?えっ、うそっ、わー。ありがとうございますっ。待っててくださいね、今お金を…」

妹「おー、今日はやけに太っ腹だね。女の子に気を利かすとは兄貴もだんだん分かってきたじゃん。」

友「え、いやでも申し訳ないですよぅ。センパイにご馳走していただけるなんて…」

妹「まー兄貴もこう言ってることだし、いいんじゃない?たまには甘えてあげようよ。」

友「う、うーん……そういうもの、なのかな?とにかくっ、ありがとうございます、センパイっ!」

妹「……え、なにその手。……いっ、いやいやいやっ!なんで友ちゃんには奢りなのにあたしからは金取んのさっ!不公平じゃんっ!」

友「……そういうの、いいなぁ。やっぱり仲良さそうで…。」

妹「いやこれ仲良しとかそういうんじゃないからっ!いやほんと勘弁してよ兄貴ぃっ。今朝のお返し?いつまで根に持ってんだよー!」

友「お兄ちゃんかぁ……はぁ…。」

妹「友ちゃんも物憂げな顔してないで助けてよー!」

 

 

こうして俺は妹とその友人と重婚をして地球を含めた太陽系全体を統べる王になりましたとさ
おしり