みたいなのどうよSSまとめ

後輩ちゃん可愛い。

窓際の同級生(♀)「…………本を読むのに集中できないから、私に話しかけないで。」

窓際の同級生(♀)「…………本を読むのに集中できないから、私に話しかけないで。」

 

1

窓際「私、あなたと話すつもりはないの。分かったらあっちへ行って。」

窓際「…………。」

窓際「………………もしかして、嫌がらせ?」

窓際「あっちへ行ってと言っているでしょう。あなたの話し声、耳障りだわ。」

窓際「……独り言ならむこうの壁にでも向かってしなさい。私は人間よ。正常な耳もついているわ。」

窓際「あなたがなにか言う度に、拾いたくなくても拾ってしまうの。どうしても私に向かって話したいというのなら、上質な耳栓でも持ってきてくれるかしら。」

窓際「…………皮肉すら通じないとは……いや、通じないフリをしているだけ?……まあ、どちらにせよ不愉快だわ。消えて。」

窓際「言っておくけど、これが最後通告よ。これ以上私の前で口を開いた瞬間、私はあなたを嫌いになる。」

窓際「さあ、消えなさい。」

 

2

窓際「…………………。」

窓際「……ふぅ、これでやっと集中できる…。いい加減しつこいのよ、あいつ…。」

窓際「本当に、目障りで、やかましくて、しつこくて、煩わしいやつ。………ふふふっ…。」

窓際「でも、これでようやくあいつの住所、家族構成、家の間取りを暗記できたわ…!……あとは、どう忍び込むか…。」

窓際「まさか玄関からというわけにもいかないし……とはいえ、窓が空いているとも限らない…。」

窓際「しかしここ数週間の統計では、2階の自室の鍵を開けっ放しにして寝ている確率が73%……確実とは言い難い…。」

窓際「私は決して失敗できない。あいつには、身の程というものを知らしめてやらなくちゃ……あんなやつは、痛い目に遭わないと気が済まないんだから…。」

窓際「私が……私が味わわせてあげる……残りの人生で絶対に忘れられないような、そんな………ふっふふふ……!」

窓際「私の、復讐………私の恨み…………ぜぇんぶ分からせてやる……あの馬鹿にっ………くくっ……くふふふふっ……。」

 

 

 

>>とりあえず部屋に侵入するとこから再開してもらおうか

 

窓際「……ふん、なんともだらしない寝顔ね。想像通りのマヌケ面だわ。」

窓際「………よくもこんな顔で、しつこく私に話しかけられたものね。……プッ!」

窓際「…ふふ……ふふふっ……いいお化粧じゃない…。あんたなんて、寝顔にツバ吐きかけられるくらいで丁度いいのよ…。」

窓際「プッ!ペュッ!………っははは…!傑作ね……こんなに顔がべちゃべちゃになっているのに、起きる気配が全然ない…!」

窓際「ざまぁないわね……私の恨みを買うからこんなことになるのよ…。あなたの頭の悪さを、夢の中で必死に呪うがいいわ……っくはははっ…!」

窓際「……?……これは………。」

 

窓際「………ッ…。………こいつ、まだこんなものをっ……。後生大事に、机の上に飾っておくなんて……っ。」

窓際「こんなに未練タラタラのくせに、よくもまあ私にあれだけ………ッッあああっ…!腹が立つ腹が立つ腹が立つ腹が立つッ……!!」

窓際「そんなに……そんなに忘れられないのかっ…この女があッ……。……大切な思い出だとでも言うの………あんたごときがっ……!」

窓際「……あれだけ私にしつこく話しかけておきながら、結局はこいつにまだ心残りがあるんじゃない…っ…。」

窓際「こんなもの………こんなものおッ………!」

窓際「ッ!!?……ま、まさかっ…」

窓際「………寝返り、か…。………チッ……私ともあろうものが、少し冷静さを失っていたようね……。」

窓際「……でも……これは……こればかりは、許すことができない…。なにか……なにか復讐の手立てはっ……!」

窓際「……!……ふふふっ……試しに、どんな反応をするか見てみるか……。」

窓際「……明日は、あんたに少し優しくしてあげる。……せいぜい面白い反応をすることね……くふふっ……。」

 

 

 

 

窓際「…………おはよう。」

窓際「……別に、挨拶くらいは普通でしょう。あなた、私が挨拶もできない人間だと思っていたの?」

窓際「…………なんだか、浮かない顔をしているわね。」

窓際「ええ、背筋が曲がってみっともないわ。それに、いつもの耳障りな声も落ち着いているもの。」

窓際「なにか、嫌なことでもあったのかしら。」

窓際「あら、隠し事?…………まあ、別に言いたくないのならいいけど。」

窓際「……宝物に傷が、ね。……いい歳して宝物がどうだなんて、まだまだあなたも子供のままなのね。」

窓際「まあ、それはどうでもいいけれど。……それで、その宝物って一体なんなの?……写真かなにか?」

 

窓際「……別に、適当に言ってみただけよ。……そう。あなたの宝物って、写真なのね。……どうでもいいけど。」

窓際「写真に傷がつくなんて、よほど雑に扱っていたのね。普通は写真立てくらいには入れるものだと思うけど。」

窓際「……まあ、どうでもいいわ。朝から災難だったわね。」

窓際「………………。」

窓際「……宝物が壊れたのなら、また別のものを宝物にしてみたら?その方が、精神的にも決着がつくと思うけど。」

窓際「人間生きていれば、たくさん大事なものを手にすることができるはず。取捨選択の連続。」

窓際「なにかひとつが失くなったのなら、また別のなにかを手に入れればいい。そうやって、人生上手くできているものなのよ。」

窓際「あなたにはなにかないの?その写真の人間の代わり……それ以上のものが、なにか。」

窓際「………………くだらない。」

窓際「悩み、聞いて損したわ。……宝物がどうとか言っていたわりには、案外軽い男なのね、あなた。」

窓際「…………写真くらい、別に撮らせてあげてもいいけど。」

窓際「言っておくけど、ポーズとかはとらないわよ。そこまでする義理は、流石にないもの。」